公開ワークショップ:
人工知能が浸透する社会を考える2015@STS学会

「人工知能が浸透する社会を考える2015」
科学技術社会論学会 公開ワークショップのご案内

日程:2015年11月21日(土)13:20-15:20
場所:東北大学川内南キャンパス(仙台市青葉区川内27-1)E会場
   http://jssts.jp/annualmeeting/2015/access.pdf

■趣旨

現在,人工知能に関する話題は多く,その社会的影響を議論する異分野間対話が求められている.Acceptable Intelligence with Responsibility (AIR)研究グループは,人文・社会科学者による①ELSI調査グループ,人工知能研究者による②AI社会応用調査グループと,両者を有機的に結びつける科学技術社会論や科学コミュニケーションを専門とする③対話基盤設計グループを設け2014年度から活動を行ってきた.具体的には(1)政府による干渉や産業による利益誘導に左右されない,異分野間の対話・交流を促すための媒体や基盤をボトムアップで構築し,(2)対話を通して,人工知能の目指すべき共通アジェンダや社会の未来ビジョンを設計し,技術開発・実装時の新設計基準や規範・倫理・制度に関する価値観を提案することを目的としている.

本公開ワークショップでは,AIRプロジェクトメンバーによる話題提供を前半に行い,プロジェクトの概観とこれまでの活動について紹介を行う.その後,人工知能の在り方を考えるうえで明らかになってきた異分野間の協働研究の可能性と課題について来場者とともに、多角的な視点からの議論を行うワークショップとしたい.


■スケジュール
13:20-13:30:異分野連携に資するSTSの課題と可能性
       江間 有沙(東京大学 特任講師:科学技術社会論)
13:30-13:40:人工知能が浸透する社会を作る
       服部 宏充(立命館大学 准教授:マルチエージェントシミュレーション)
13:40-13:50:AI研究に対する志向性尺度の作成
       秋谷 直矩(山口大学 助教:エスノメソドロジー・会話分析)
13:50-14:00:社会の知能増幅:人文知を応用するインタフェースの設計と実装における課題
       大澤 博隆(筑波大学 助教:ヒューマン・エージェント・インタラクション)
14:00-15:20:AIRメンバーとゲストスピーカーによる話題提供と全体ディスカッション

[話題提供者]
 井上 悠輔(東京大学 医科学研究所:公衆衛生学・医療倫理)
 井上 智洋(駒澤大学 経済学部:マクロ経済学)
 高橋 恒一(理化学研究所生命システム研究センター/全脳アーキティクチャイニシアティブ 理事・副代表)
 中尾 悠里(株式会社富士通研究所 Big Intelligence Project:科学技術社会論)
 矢島 章夫(国立研究開発法人 科学技術振興機構 社会技術研究開発センター)

[公開WS参加AIRメンバー]
 神崎 宣次(滋賀大学 教育学部:倫理学)
 久木田 水生(名古屋大学大学院 情報科学研究科:哲学、倫理学)
 西條 玲奈(北海道大学 文学研究科:分析哲学、ジェンダー論)
 田中 幹人(早稲田大学 政治経済学術院:科学技術ジャーナリズム)
 本田 康二郎(金沢医科大学 一般教育機構:現象学、科学技術倫理)
 八代 嘉美(京都大学 iPS細胞研究所:科学技術社会論・幹細胞生物学)

[オブザーバー]
 長倉 克枝(ライター)

■参加申し込み
特に必要ありませんが、もしよろしければ参加人数の事前把握のため、下記フォームから「本ワークショップへの参加理由」とご所属をご記入いただけますと幸いです。
http://goo.gl/forms/yOjq23tXhH

■参加費
科学技術社会論学会での公開ワークショップであるため、本ワークショップへの参加費は無料です。
ただし、学会の他セッションに無料ではご参加はできません。